『どうぞ!』の一言だけ。
無言の気遣いでは伝わらないことがあります。
声に出して言うことで、相手を迷わせない気遣いができるようになります。
人見知りを治すのに最適な環境
海外では、エレベーターに乗り合わせたときに、
目を合わせて軽く微笑んだり、
他愛もない会話をすることがあります。
『自分は安全、安心ですよ!あなたに危害を加えるようなようなことはありませんよ。』
という意味合いのもとに行われる決まった定型文のようなものです。
日本は、安全な国ですから特にそのようなこともなく、
ほとんどの場合、無言で乗ってスマホをみたり階数が変わる数字を見ていたり
していると思います。
エレベーターで見ず知らずの人に会話を振られることに慣れていない日本人ですので、
あくまでも【自然に】会話、コミュニケーションをとるにはどうすればいいでしょうか。
思考と行動を一致させる
操作パネルの近くで、出る人のために開けるボタンを押している気遣いをしたことがあると思います。
それは出る人の為、入ってくる人の為の思考と行動だと思います。
ただ、もう一歩踏み込んで声に出して『どうぞ。』と言える人はあまり多くないはずです。
操作パネルの近くにいる人が
・開けるボタンを押してくれる“だろう”。
・開けるボタンを押してくれる“だろうか”。
・開けるボタンを押してくれ“ないかもしれない”。
人によって想像していることは違うと思います。
そんな人達を迷わせず、気を遣わせないための一言。
自分でも経験があると思います。
『あの人が押しといてくれるのかな~?』
『見た目からすると押してくれなさそうだな~。』
『どっちかな~』
そこで、声に出して【どうぞ!】と笑顔で意思表示をしてくれる人がいたら
安心して任せることが出来ると思います。
相手に気を遣わせない気遣い。
日本人は無言で、阿吽の呼吸みたいなのが美徳とされることが多くありますが、
やはり言わないと伝わりません。
行動して、それを見せないと理解してもらえません。
目を見て、微笑み、
『お先にどうぞ。』
『どうぞ。』
『閉めますね。』
ちょっとしたジェスチャーもあれば、さらにいいと思います。
逆に、してもらったら、
にっこり笑顔で、相手の顔を見て『ありがとう!』
と感謝の気持ちを必ず声に出して伝えてください。
年上の人でも『ありがとうございます』でなく、
『ありがとう!』で大丈夫。
でも笑顔が決め手です。
10秒後には声を掛けられたことさえ忘れられて、
どんな人だったかなんて全く覚えられていないことですが
だからこそ、
誰にでも優しくする練習、決まった気遣いを声に出してする練習には最適な場所です。